物作りをする時の材料は、それら単体で美しい事に意味があります
子供の頃に、祖母の家に行くとサイドボードの中に様々な小さな置物が入っていたのを見てワクワクしていた事を思い出します
他にも祖母の家には、面白い帽子を被ったお酒に、祖母の着付けやお茶、料理の道具やらなんやらが家の中に所狭しと並べられていて、それらの道具には子供心をくすぐられたのを覚えています
私の実家のガレージは、車好きの兄弟がガレージを芸術の様に仕上げていました
そんな物作りの先輩達の作る道具の芸術を目の当たりにして生きて来て、その記憶が現在の私の道具集めの定義を作っているのです
道具箱は子どもをワクワクさせて一人前
我が家では道具箱を開けると、息子と末っ子オカメインコがやってきて、たちまちに道具箱は占拠されます
この2人の目の輝きは、祖母の家を訪ねた時の私の目と同じでキラキラと輝いています
ワクワクするのは子ども特権とばかりにお話ししましたが、実は私自身もひとり道具箱を開ける時はいつも幸福感で満たされています
綺麗なガラスビーズのコレクションと、一人旅に出掛けた時に偶然見つけた小さなアクセサリーショップで見つけた輸入のベロアリボンとパーツ、それにお気に入りのチロリアンテープ
いくつものお気に入りが詰まっています
いつ使おうか？と使う出番がなかなか来なそうなのが気がかりではありますが、それもまたよしとして美術館の様な目の保養の役目もこなしてくれているのです
好きな道具をコレクションする
道具箱の中にはこんなものもありまして、それは年代物のボタン
一緒に暮らしていた今は亡き祖母が溜め込んでいたものです
そこに、自身のコートから剥ぎ取ったボタンに、あちらこちらで買った変わったボタン達も入れて、ボタンだけでも楽しいコレクションになりました
ビーズやリボン、ボタンも私は旅に出掛けても物作り事ばかり考えているので、お土産は決まって手芸道具である事が多いのです
不思議と、他の物にお金をかけるのは勿体無くても、道具には別腹な事がよくあります
道具を買いたいがために他の物は買わなくなったとも言えるのですよ…
他にも、毛糸に布
絵の具、パステル、織り道具、刺繍道具、編み棒の大群は凶器の様ですし、他にもなんだか良く分からない金属があったりと
私の道具置き場は、まさに祖母の家のサイドボードのごとく道具で埋め尽くされています
そして、それが私の幸せそのものです
自分に合った道具選びで得られるもの
道具は丁寧に気に入ったものを選びたいものです
なぜなら、それらが集まった場所がアートになるからです
道具そのものは、輝きを放たなくても
その道具達が集まる場所から自分らしくさを感じる事で幸福感は芽生えますし
物作りは更に楽しくなるのです
自分の好きな道具と、好きな場所で物作りをより楽しんで、良い作品を1つでも多く作りたいですね
道具箱は、子どもの目を輝かせ、自分の心も輝かせる事を大切にして、それらの道具の集まる場所では一つのアートを作る
そんな思いを胸に、日々道具のある暮らしは自分色に染まって行くのです
にほんブログ村
コメント