なんとか優しさを搾り出せ

日常記

最近の、私と息子の矢印は反対方向

息子はとにかく爆発したかの様に騒ぎ立てたいらしいのだけど

私は、しっとりと静かにしていたい

こんな気持ちの良い日は、風に揺れるカーテンを眺めながら

お日さまのにおいをかいで、大好きな音楽を聞いて目を閉じていたい

夕日の差し込む部屋で耳居心地の良い音を聞いて、心の中から心地よさが生まれて来るのを待っていると言うのに

隣で息子は、絶好調

小鳥の囀りとカラスの雄叫びとでも言いましょうか…

それとも、昼寝中のテレビの雑音とでも言いましょうか…

ここ数日間は、なんとか暴れ馬を「どーどー。」と落ち着かせている気分

スポンサーリンク

親子は正反対

元々、私と息子は持っている物は同じ様でも正反対

熱が表に出ているのが息子で、熱がうちに籠っているのが私

内面が静かなのが息子で、表面が静かなのが私だ

同じ物を、持っているのにそれがある場所が違うだけで随分と話は変わって来る

勿論、大人と子供の違いもあるのかもしれないけど

表面に静かな物を求め、ひとりでいる事を好む私にとって息子は、見たくもないテレビを爆音でつけっぱなしにされている様に感じてしまう

しっとりとしたメロディを全身で感じて、風のにおいや、木々のざわめく音を聞く

そんな日常のちょっとした楽しみを味わえないストレスは知らないうちに蓄積して行く

息子の爆発にここ数日、耐えに耐えを重ねて、ここに来て漏れが気になるようになって来た

ちょいちょいと漏れている…

「ああ…これやばいな…」と理性の声が聞こえたりもしているうちに

どんどん大きくなる理性の声がこう言った

「落ち着けー!がんばれー!なんとか優しさを絞り出せ!!」と

感情を言葉にする

正反対の性質の息子と私、こんな事は今まで数えきれないほどあった

それを何度も2人で越えてきた

元々、私は我慢に我慢を重ねる事で自身のPTSDのトリガーを引いてしまうことになる事がよくあり

息子には怖い思いをさせてしまって来た

だからこそ、もう二度と精神が働き、自分にも息子にも優しい生活を心がけて来た

そのおかげもあって、イライラとの付き合い方も随分となれて来た様に思う

だからこそ、見るも無惨な部屋で形相の変わった母を怯えた目で見ている息子は私には自制のスイッチの1つ

まずは、突発的に口から走り出しそうな言葉を飲み込み、一呼吸をおいて

今感じている事を、素直に心から取り出す

そして平穏になれそうなタイミングを見て、言葉を少しづつ吐き出して行く

「いいかい?母は今日は小さな事で怒ってしまうと思う

だから、午後は別の部屋で休む!

キミは、好きなだけ騒いで散らかしていい

しかーし!母はそれを見て怒ると思うが、許せ!

そんで、自分で片付けるんだ!

それさえ守れば、好きな様にやってくれて構わない

明日は公園に連れて行く、だから今日は母は休む!

以上!午後は別行動!!」

世間的にはこれは正解ではない、解答かもしれない

でも、2人で日々を越えていく為の私の精一杯、搾り出した優しさのつもり

それから、落ち着いて来た心で少し…諦めて

ー家族なんだからさ、噛み合わない時もあるよ

キミが元気で、母が元気がない時も

その逆もあるよー

最後にそんな言葉を呟いたら

緊迫した空気と一緒に、イライラもどこかに溶けて無くなった

今日はうまく行ったけど、明日はどうかな?

来週は?その次は?

それでも、うまくいかない時はあるよ

そんな時は、謝るんだよ

ごめんねって

ついつい、甘えてしまう時がある

そんな時でも、なんとか優しさを絞り出せ

そんな風に、私は私に声をかける

スポンサーリンク

怒りだって言いたい事がある

怒りの感情コントロールをする上でこんな風に思う様にしている

言いたい事があるんだよ、求めているものがあるから怒りが湧くんだよ

それを、上手に取り出す練習をすればいい

もしかしたら、怒りは困っているのかもしれないし

パニックを起こしているのかもしれないし

悲しくて、寂しいのかもしれない

ついつい、子供には自分目線で仕事を増やすなと思ってしまう

でも、それも正しいし

子供が散らかすのも正しいとしたら

素直になって

対等になって

意地を張らずに、そのまんま取り出せばいい

ほんの少し、優しさを搾り出して

どっちにも厳しく

どっちにも優しく付き合ってけたらいい

それが、怒りと仲良くなる私の見つけたやり方

コメント

タイトルとURLをコピーしました