孤独を味わう1ページ絵本

孤独

akaiki×shiroimiのイラストでお送りする

当ブログの新しいシリーズ大人の為の“1ページ絵本“

今回は、孤独をテーマに描いた作品を載せて行きたいと思います

心の中を覗かれている様で恥ずかしいので、抽象度をできる限り上げて仕上げています!笑

まだまだ、抽象度をあげたい所ですがそれはまた次回の自身の訓練としてお預けしようと思います

孤独を感じながらも、日々を淡々と生きている人の心に届いてくれると嬉しいです

異国の人

国に帰る

錆びたアイアン輝いて

廻して落ちた穴の底

音楽隊のたいこの音

街灯の灯りとは仲良しだ

朝を知らせる合図が来ても

ペン先を胸に刺して見ないふり

遠くの星が手を差し伸べている

そのまた先にはめだま焼きの香り

国に帰る

目玉焼きの香りをかき分けて

遠い星に手を伸ばす

孤独な人の手の中には、宝物が眠っている

私はある時からそう思う様になりました

もしも、その宝物を使える場所があるとしたら他ならぬ孤独の人々の国があるのでは無いかと

その国に辿り着けば、宝物を使って地球の外周を少し広げられるようなそんな気がしています

この詩は、随分と前に仕上げた物を改良した物で

以前は絶望をテーマに描いた物ですが

国に帰る、そんな気持ちがより濃く感じられる様になった今こうして希望の含まれた詩に生まれ変わりました

トマトのへた

大きな木の横では風は柔く

それでもいつか帰らなければいけない日が来る

風が刺す

目の前が沁みる

随分と小さくなってしまった

全部食べる

あれもこれも、それも、過去も

ゴミさえも

また、この足に一緒に歩こうと言える様に

この詩は孤独の中でも、負けずに力強く歩く

そんな気持ちを込めて描いた物です

時に、孤独は自分を強くする

しかし、孤独から少し離れてしまうと自分の弱さを痛感する

孤独の最中でも歩める自分を信じて、何度も何度も、もう一度と歩く

そういつまでも生きていける様にと描いた物です

もしも、孤独な道を進んで行くのなら

悲しみも、苦しみも

あれもこれも全部持って出かけるといい

きっと役に立つから

そんな言葉を送れたのならいいなと思っています

色のない日々

丸く穴の空いた夜空

ありもしない世界を描く

開ける事もない窓を開ける

見慣れた椅子に座り

今日もフライパンにたまごを落とす

6個あるうちの1個のパンはあえて形なんて見る必要もない

ありもしない椅子を描く

まだ、座った事のない椅子を描くよ

今日もお茶を飲んで

明日は水を飲むよ

でも、明後日には空にボタンが見えるから

それだけで、いいような気がするよ

この詩は、作画する時に中原中也の“月夜の浜辺“のある一節を思い書きました

更には、この中也の詩の一節を思い浮かべると不思議とブルーハーツの私が1番好きな歌の“手紙“の1フレーズが思い浮かびます

どちらも共通するのは“ボタン“

このボタンに少し似た不思議さを感じるのと共に、似た儚さなども感じています

両者の詩は何を指していて?また何を言いたいのかは、はっきりとは分かりませんが

私自身は、中原中也とブルーハーツの詩の向こう側にある人物の、強い悲しみが作り出す生きた痕跡の様な物に共感を覚えます

そんな思いを馳せ、このイラストに希望の無い詩をつけたかったと言うのが私自身がこの1ページ絵本を作った理由です

1枚ページをめくったように見えて来る、向こう側の違う風景を見てもらえると嬉しいと思います

最後に

前回、とてもたくさんの人に見ていただいた

akaiki*shiroimiの1ページ絵本

今回は孤独をテーマに、作画と作詞をしてみました

akaiki-shiroimi.com/1page-picturebook/

とは言え、実は降りてきたイメージから絵を描くのが先で詩はあと付け

イメージに近い記憶を引っ張り出し、少なずとも自身の現在の心のあり方も少量加えて作っています

孤独は自身のブログの大きなテーマの1つですが

私自身の願いは、独自の世界や独自の価値観を持ち生きる人たちが苦しまずに

もっと個人として生きて行く事が許される、孤独な人に優しく、孤独な人ありきの世の中になって欲しいと思います

バラバラでありながらも、自立した関係が団結へと導いている

そんな、集団や団体が増えれば素敵だな…と思うのです

ここまで読んでくださいましてありがとうございました!

次回の予定は決めていませんし、その時やりたい事をやっているので

次はどうなっているのかは分かりせんが、1ページ絵本を続けて行けたらな…とは思っていますので

是非、また見にきてください

イラストレーターakaiki*shiroimiでした

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